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柔らかい殻



醜い大人たちに囲まれて知らずに歪んで妄想の世界に浸る少年の目から見た汚い世界のお話だよ。

綺麗な風景とは裏腹に、過疎の村に住む人々はみんな、どこか異常で、そこに晒されている少年セスもまたどこか異常。
純粋な子供の狂気ともいえるけど、最初のカエルのシーンは気持ち悪い。

友達や父親の死という悲劇をもってしても現実感がないセスは全て近所に住む未亡人ドルフィンのせいだと思い込む。
これはドルフィンがセスに「200年生きてるんやで^^」ってくだらない嘘を吹き込んだせいだけどね。
その嘘によってセスはドルフィンが吸血鬼だと信じ込んでしまうんだよね。

この妄想にとらわれてしまったセスを唯一、まともな大人と思える兄キャメロンが救ってくれるのかと思いきや、戦争で傷つき、被ばくした彼もまた少年セスが望むような愛情を与える余裕はない。
それどころか、キャメロンはドルフィンといい仲になってしまい、セスは兄を吸血鬼に奪われまいと必死。
子供にできることがなに一つなく、気持ちの悪い赤ちゃんのミイラに話しかけるしかないセスの姿は少し可哀想でもあった。

最後は、これまでのような悪意のない悪戯ではなく悪意を持ってドルフィンを送りだす。
結果がどうなるのかもセスは分かっていたはず。吸血鬼だからやっていいと思っていたのかもしれない。
そのセスの妄想が覆るラストは、なんともいえない。初めてセスは生物の死と自分の罪を自覚したんだと思う。
純粋な子供時代が終わってしまった慟哭。
セスを助けてくれる人が、おそらく誰もいないのが分かるだけに非情なラストでもあるね。

全体的に陰鬱としたお話。
ドルフィンがもう少し綺麗な女優さんだったらよかった。なんかこう吸血鬼っぽいキレイさみたいな、ね。
結局、あいつらはなんなの?という気持ちの悪さも残る。
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ノナメ

Author:ノナメ
深夜に映画が放送されていると片っ端から録画してしまう病の管理人は、ある日、たまりにたまった映画を見ることに。
その時、管理人はふと気づきました。

「あれ? これ前も見た気がする。しかも面白くなかった」
 
と。

当ブログは今後同じことが起きないようにするための自分用備忘録ですorz
現在上映中の映画に関してさっぱりです。あしからず。
ついでにゲームの感想もやってます。

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